「いつまでも、このままだったら、いいのになー」とお風呂に入りながらの息子の一言。
「いつまでも、いつまでも小学生で、いつまでもパパとママとお姉ちゃんと住んで、ずーっとママがおばあちゃんにならなければいいのに。」
ふむふむ。
今の生活が楽しいんだね。それは良いことだわ。
と思いつつ、息子なりに、人間の生は限られている、ということがわかってるんだね、とも。
そう。
君はどんどん大きくなっていくし、どんどん色んなことができるようになる。
外の世界を見て、いろんな悲しみや悩みや挫折も知って、だからこそ、人生の喜びや楽しみの味わい方も深くなる。
ママはお婆ちゃんになって年老いていくだろうし、その時には、もう一緒に住んで居ないかもしれない。
いつまでもこのままではないんだよ。
だけど、それは悪いことじゃない。
人生には限りがあり、だからこそ、今この時を大事に過ごして、人間は生きていく。
この一瞬がずっと続くわけではない、ということがわかっているから、この刹那的な毎日も、輝くものとして感じるんだよ。
ママとお風呂に入って、あったまって、ほっこりした幸せを感じるこの一瞬も、
永遠に繰り返せるわけではないけれど、思い出として永遠に君の心の中に残るはず。
その記憶が大人になってからの生きる糧になる。
記憶が永遠だとしたら、君には自分の子供時代の「ママ」のことを覚えていてほしいな。
ママが、君をどれだけ可愛がって、愛したか。
メメント・モリ。常に死を思え。
人生は限られている。
だから毎日を大事に生きようね。
ママも大事に生きるよ。
息子の一言から、いろいろと考えてしまいました。