かえる丸の共働き生活

共働きのこれまでの振り返りと、これから。

共働き夫婦にとって不動産投資は本当に有効なのか?

夫とよく「いつまで働くのか問題」について話し合うのですが、リタイア後の備えも含めて、不動産投資も実践に移し始めています。

 

大掛かりにはせず、あくまで「卵は同じカゴに盛らない」の投資の鉄則を意識しつつ、私たち夫婦にとって扱いやすい区分所有の中古マンションの2室の所有をしています。

ここまで至るまでに、まずは知識習得、検討、物件探し、本当に自分たちが欲しいエリア・内容などなど、実際のところ10年以上の時間をかけて実行に移している私たち。

まあ、慎重なたちなのかもしれませんが、本当に不動産投資は利回りが良く、かつ、投資として有効なのか、と言う点では、色々考えるところもあります。

 

特に「共働き夫婦」が一緒にやる、と言う観点で・・・。

 

まず実際の取得・運用をしてみて実感するのは、改めて「不動産投資」は「経営・マネジメント」なんですよね・・・。不動産投資信託(RIET)とはやっぱり訳が違う。

RIET以上に、情報収集が必要だし、良い不動産業者の担当者との人脈構築・見極めが必要になるし、その後で物件の種類、エリア、年数なども踏まえて購入するかどうか、意思決定する力も必要になる。そして取得後の賃貸運営。

しかもそれを夫婦でやるので、夫婦間の議論や意思疎通、合意も重要になる。

小さいながらも「経営」な訳です。

片方が納得しないと、それは将来の夫婦関係にも影響しますしね・・・。

 

また購入後は一定の「手間」はやっぱりかかります。

賃貸管理会社とのやりとり、入居者の募集でも、ちゃんとネットで検索されやすいような条件設定がなされているか、などなど、結構、家主側でもチェックして不動産会社とコミュニケーションしなければならない。

 

また入居者が決まっても、「給湯器が壊れそう」とか、「換気扇から音がする」とか修理に関しての対応がでるし、物件の管理組合など、それなりにやっぱりやることも多い。

不動産賃貸の常識・慣行など、理解しないといけないことも増えるわけです。

そうなると、夫婦間で「誰が何をするんだ」という協議も判断もそれなりに必要になる訳です。

 

あと確定申告ですかね。。数の少ない不動産投資で税理士さんに頼むのも勿体無いので、自分達でやるとすると、まあ減価償却やら、経費の集計やら、それなりに2、3月にもやることが、まあ、発生します。

 

通常の子育て・家事・仕事に加えて、これらが発生するので、本当にこれらの負荷に見合った投資なのか?という点は、やっぱり夫婦双方が納得・合意していないと、運営できないと思うのです。

単純に利回りと手間を考えると、よっぽどRIETの方が簡単で良いと思うわけで、「ここまで手間をかけてやるのは、何のためか」という点を、私たち夫婦の観点から、少し整理してみました。

 

1.投資を分散してインフレに備えるため

この点は大きかったように思います。株式とかRIETとかは、どうしても私たち素人には理解できない株式市場の原理が複雑に絡み合う。

なので、この売買で素人が有効に成果を上げることは難しいことだと思うし、それは不動産でも一緒かもしれないけど、投資対象を分散するにおいて「実物」を混ぜておきたかった、というのがあります。

この「実物」も地震や災害で紛失してしまうリスクもあるけれど、万が一、何か生活をサイズダウンしないといけない、となったときには、所有する物件に住み替えもできるかもしれないし、インフレにも耐えやすいのでは、と思った部分があります。

 

2.従業員以外の視点を持ちたいと思った

私たち夫婦は会社員。

それで良い部分もあるけれど、どうしても自分で何かをやっている人と違って、長いこと組織に属していると、物事を考えなくなるんじゃないか、と。。。

いわゆる経営者として。

いざ、会社を辞めても、自分達で何かやってる!と思えるためにも、そういう意味でも小さいながら、何かを運営してみたかった、というのはあります。

小さいチャレンジ精神というか、好奇心というか・・・。

その観点からは、不動産投資で、今まで見えてなかったことにも気がつけたし、あ、こういう観点で判断するんだ、とか、え!こんなことも起こるのか、みたいな、ことが沢山起こったわけです。

その意味では、今までとは違う視点が身につきましたかね。。。

 

で、本当に金銭面で「お得」だったのか、というと、それはまだわかりません。

確かに毎月賃料が入るのはありがたく、安心材料にはなっています。

 

ただ2室のうち1室は、この2月末で入居者が退去することが決まっているし(また募集しないと。。。)、最終的にいつまで保有し続けるのか、売却となったときに、いくらで売却できるのか、それも将来の話。。。

 

そういう紆余曲折や、いろんなイベントにちゃんと夫婦で向き合っていけるか、も含めて、まだまだ、「共働き夫婦の不動産投資」も奥が深いなあ、と思いますね。。